「いのちの講話」を開催しました ~命と向き合い、人に寄り添う心を育む~
夏休み前オリエンテーションの一環として、「いのちの講話」を開催しました。
今回は、筋ジストロフィー症の当事者を講師としてお迎えし、「自分のいのち、人のいのちを大切にするということ」をテーマにご講演いただきました。1・2年生合わせて94名の学生が参加し、講師の体験や想いに真剣な表情で耳を傾けました。
講話では、ご自身の生活やこれまで歩んでこられた人生についてお話しいただくとともに、社会の中で障害のある方が直面するさまざまな課題についても考える機会となりました。学生たちは、教科書だけでは学ぶことのできない「当事者の声」に触れ、一人ひとりの人生や価値観を理解しようとする姿勢の大切さを実感していました。
また、「相手と意思疎通ができるかどうか」ではなく、「相手を理解しようとする姿勢」が何より重要であること、そして人それぞれに適したコミュニケーションの方法があることについて学びました。将来、作業療法士・理学療法士として対象者と関わる学生にとって、支援とは技術だけではなく、人と人との信頼関係の上に成り立つものであることを改めて考える時間となりました。
さらに、自分自身が悩みや不安を抱えたときには、一人で抱え込まず周囲に助けを求めることの大切さや、身近な人の変化に気づき、寄り添い、必要な支援につなげることの重要性についても学びました。学生たちは、「自分を大切にすること」と「相手を大切にすること」は決して別々のものではなく、お互いにつながっているということを深く感じている様子でした。
リハビリテーション専門職は、病気や障害だけを見るのではなく、その人らしい生活や人生を支える仕事です。今回の講話は、対象者を一人の生活者として理解し、その人の思いに寄り添う支援の大切さを改めて学ぶ貴重な機会となりました。
これから臨床実習や卒業後の現場で多くの方と関わる学生たちにとって、今回の学びは専門知識や技術と同じくらい大切な財産になることでしょう。一人ひとりが「命」と真摯に向き合い、人を支える医療人として成長してくれることを期待しています。
最後に、ご自身の貴重な経験や思いを学生たちへ届けてくださった講師の先生に、心より感謝申し上げます。

今回の「いのちの講話」で学んだ内容を、さらに深く考えるきっかけとなる作品として、映画 「杳(はる)かなる」 があります。
この作品は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)とともに生きる人々の姿を約3年半にわたって記録したドキュメンタリー映画です。病気によって身体の自由や声を失っていく中でも、人とのつながりや支え合いを通して「生きること」の意味を問い続ける姿が描かれています。
講話を通して感じた「命の尊さ」や「一人の生活者として相手を理解すること」「人に寄り添うことの大切さ」を、映像を通して改めて考えることができる作品です。
ぜひ映画 「杳(はる)かなる」 にも触れ、一人ひとりの命や、その人らしく生きることについて考える機会にしていただければと思います。
映画の詳細は、公式サイトをご覧ください。
学校法人 玉木学園長崎医療技術専門学校
